賃貸の方も、マンションをご購入された方も、アパートやマンションのような集合住宅にお住まいの方が想定しておくべき事故と対策についてご案内していきます。
一戸建てにお住まいの方も、マンションなどにお住まいの方も、今や多くの方が火災保険へご加入されています。地震保険の必要性も多くの方が感じており、加入率は伸び続けています。その中でも今回はマンションなどにお住いの方が遭いやすい被害事故と火災保険で補てん可能な補償についてご紹介していきたいと思いますので、保険の見直しやご加入時にぜひ参考にしてください。

火災保険で補償される?マンションならではの避けられない事故がある

最近の火災保険はご自分で補償内容を選択できるタイプのものが一般的です。そこでマンションや賃貸アパートなどの集合住宅にお住まいの方で、ぜひ保険での備えをしていただきたいのが「水ぬれ事故」です。もちろん火災保険の中でも火事そのもの、台風などの自然災害の損害に対して支払われる補償も大切ですので、それらは地域や環境によってご判断いただくことが大切です。
ではなぜ「水濡れ事故」の補償が大切なのでしょうか。
それは「自分がどんなに気を付けていても被害に遭ってしまうから」です。

集合住宅という不特定多数の方が同じ建物で生活をしているからこその事故なのです。

水漏れ事故に遭うとどんな損害が考えられる?

では水漏れ事故について、少し具体的に考えてみましょう。マンションやアパートにお住まいの方は一緒に想像してみてください。
 
あなたが仕事から帰ると、なぜかリビングの床が濡れています。不思議に思って見渡してみると壁の一部、天井が染みになっていて、水はそこから滴っているようです。リビングに置かれていたテレビ、パソコン、ソファなどもところどころ滴る水で濡れています。

このような状況に直面したとき、どうすればいいのでしょうか。
このあとどのような損害が想定できるでしょうか。

まず片付けは後回しで、原因の特定や被害の拡大を防止しなければいけません。その場合もどこから水漏れが起きているかわからない、どんな人が上階に住んでいるかわからない、原因を特定するだけでも様々な困難が想定されます。

なんとか原因がわかり、応急処置が済んだとしても、今度はあなたの家の損害はどうしたらいいのでしょうか。
マンションをお持ちの方は、天井、壁などの張り替え、水に濡れた電化製品の買替など、総額で数十万の負担となることも珍しくありません。
賃貸にお住いの方は建物の損害は大家さんの負担となりますが、やはり壊れてしまった電化製品などの買替は必要となります。
また洗濯やトイレなどの排水の可能性もあり、広範囲な清掃・片付けが必要なケース、さらには匂いなど広範囲な洗浄が必要なケースもあります。その場合はさらに費用も嵩みますのでなかなかばかにできません。

水漏れ事故にあったときに賠償は受けられる?

「このような水漏れ事故にあっても賠償してもらえばいい!」と考える方も多いかと思いますが、現実的に難しい場合があります。水漏れの原因が「誰か」は発生箇所にもよりますが、考えられる事故は下記のようなケースです。

発生した場所:共有部分
賠償する人:マンション管理組合・大家など
(具体的な事故例)
建物共有部分の配管の一部に亀裂が入り、周辺の個室へ水漏れとなった。

発生した場所:個室内
賠償する人:個室の使用者・所有者など
(具体的な事故例)
個室内で使用されていた洗濯機の排水機能が故障し、排水が階下まで漏れた。
 
共有部分が原因となる1つ目のケースのような水漏れ事故であれば比較的賠償は受けやすいと思われます。しかし2つめのケースのような上階の住人が原因となる場合はスムーズに賠償が受けられないことがあります。
マンションやアパートにお住まいで、上階の方と交流がある方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。現代では交流がないケースも多く、どのような方が住んでいるかわかりません。投資用目的で購入されたマンションは使用者と所有者が違うケースも多く、だれが賠償するかといった点でも話が進まない場合があります。

賠償する人がマンション管理組合、大家、個室の所有者(所有者≠入居者)の場合は「施設賠償責任保険」に、個室の使用者の場合は「個人賠償責任保険(特約)」にそれぞれが加入していれば、保険で対応できる可能性が非常に高いです。しかしそういった保険は火災保険に比べればまだ加入率は低く、保険に加入していない場合は賠償に応じてもらえなかったり、賠償する資金力がないことも十分考えられます。
 

賠償してもらえない時こそ火災保険の「水濡れ」が役に立つ

事故の発生者に賠償してもらえないとき、頼れるのは加入している火災保険の「水濡れ」補償です。この「水濡れ」は一般的に給排水設備の破損・つまりにより発生した漏水や、被保険者以外(いわゆる他人)が占有する戸室で発生した漏水等による水濡れの損害をカバーしてくれる補償です。上階の住人が賠償に応じてくれなくても、自分で備えた保険でカバーすることができるのです。

賠償してもらえないことにどうしても納得できないときは・・・。

余談となりますが、賠償に応じてもらえないことにどうしても納得できない場合は、弁護士に相談するとという方法もあります。隣人の方、大家さんとのトラブル、住宅に関すること以外にも日常生活のトラブルの強い味方となってくれる保険も登場していますので、こちらも併せてご覧ください。   
⇒日常生活のトラブルの強い味方、弁護士保険はこちら。

マンションに必要な火災保険の補償を選択しましょう。

今回は水漏れ事故で想定される損害、火災保険の補償について詳しくご紹介してきました。マンションやアパートなどの集合住宅では不特定多数の方が生活しているため、どうしても事故に巻き込まれる可能性が一戸建ての場合より高くなります。
また一方で「水漏れ」事故では加害者になってしまうリスクもあります。加害者になってしまった場合には「個人賠償責任保険(特約)」に加入していれば、相手方への十分な賠償も可能です。「水漏れ」補償も「個人賠償責任保険(特約)」もいずれも火災保険に付帯できる補償です。
ぜひこの機会に火災保険の補償を見直してみてください。

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