住宅ローン利用時にご加入の団体信用生命保険。銀行で住宅ローンを組まれた方は、保険料を銀行が負担している場合が多いために、ご加入された意識が薄いかもしれませんが、多くの場合、同時に団体信用生命保険という生命保険にご加入されています。
 団体信用生命保険に加入していれば、ローン契約者の死亡時には安心ですね。でも、これで「備えは万全」と思いますでしょうか?ほとんどの方が気が付いていない忘れがちなリスクをご説明いたします。
団体信用生命保険

住宅ローンを組んだとき加入する、団体信用生命保険とは?

 団体信用生命保険とは、住宅ローンを組んだ方が死亡または所定の高度障害状態になられたとき、その保険金で住宅ローンを返済するための生命保険です。住宅ローンを組む時に、ほとんどの金融機関で団体信用生命保険の加入が義務付けられています。
死亡や高度障害時に住宅ローンの返済に充てる保険が団体信用生命保険
 「団体信用生命保険に加入しているから、万が一の場合でも住宅ローンの返済は安心!」とお考えの方も多いはず。でも、ご注意いただきたいのは、『団体信用生命保険』の保険金が支払われるのは、あくまで死亡または所定の高度障害状態になられたときなのです。

団体信用保険でカバーできない!就業不能時の住宅ローン支払い

 もし、住宅ローンのご契約者が死亡ではなくご病気やケガで、長期に仕事ができない状態になったとしたらどうでしょう?住宅ローンの返済に自信がありますか?死亡や高度障害以外ですから、残念ながら団体信用生命保険は保険金支払いの保障対象外となります。
 “病気やケガが長引いて、働けなくなってしまったとき(就業不能時)”、毎月の住宅ローンは誰が返済するのでしょうか?短期間だけならば貯金の取り崩しなどで何とかのり切れても長期間の返済となれば大変なことですね。
就業不能状態であっても死亡しなければ、団体信用生命保険は使えない!
 勤務先での長期欠勤を余儀なくされ、「給料受取額が減ってしまい、月々の住宅ローン返済が家計の大きな負担となってしまう…」といった事態も想定できますよね。

長期就業不能になった場合の影響

 そこで、長期療養にともなうリスクを、傷病手当金などの公的支援を含めて考えてみましょう。
就業不能時の傷病手当金と障害年金

まず有給休暇(最長40日程度)を消化します。その後は欠勤となり、欠勤が一定期間続くと休職になります。会社によっては欠勤時の賃金保障制度がある場合もあります。
次に、健康保険から傷病手当金(1日あたり標準報酬日額の3分の2)が最長18ヵ月間支給されます。健康保険組合からの給付の場合には、附加給付や延長給付がある場合があります。
その後、重度の障害認定(1級~3級)を受けた場合には、障害基礎年金(国民年金)や障害厚生年金(厚生年金)を受給できる場合があります(3級には障害基礎年金はありません)。いずれも、治療中の給付はなく症状が固定してから支払われます。

傷病手当金ってなに?

 傷病手当金とは、病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度で、病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。
職場の健康保険(健康保険組合・全国健康保険協会管掌健康保険・各種共済組合など、いわゆる社会保険の健康保険)に加入している方なら、傷病手当金を申請することができます。国民健康保険には、傷病手当金はありません。

1) 傷病手当金が受けられるとき
傷病手当金とは、被保険者が病気やケガのために働くことができず、連続して3日以上勤めを休んでいるときに、4日目から支給されます。 ただし、休んだ期間について事業主から傷病手当金の額より多い報酬額の支給を受けた場合には、傷病手当金は支給されません。
2) 傷病手当金が支給される金額
傷病手当金の支給額は、病気やケガで休んだ期間、一日につき、標準報酬日額の3分の2に相当する額です。
 なお、働くことができない期間について、①~③に該当する場合は、傷病手当金の支給額が調整されることとなります。

 
事業主から報酬の支給を受けた場合(有給休暇の取得を含む)
同一の傷病により障害厚生年金を受けている場合
(同一の傷病による国民年金の障害基礎年金を受けるときは、その合算額)
退職後、老齢厚生年金や老齢基礎年金又は退職共済年金などを受けている場合
(複数の老齢給付を受けるときは、その合算額)

 ①~③の支給日額が、傷病手当金の日額より多いときは、傷病手当金の支給はありません。また、①~③の支給日額が、傷病手当金の日額より少ないときは、その差額を支給されることとなります。

こんなにかかる生活費・住宅ローン

前述のとおり、長期就業不能時の収入の減少は、大変な負担になります。
収入が減少しても生活費・住宅ローンは変わらないからです。
 勤労者世帯の1ヵ月の生活費は、平均約32万円
 勤労者世帯(うち住宅ローン返済世帯)の1ヵ月の住宅ローン返済額は、平均99,211円となっています。

※全国、2人以上の世帯(農林漁業世帯含む)のうち勤労者世帯の結果

 住宅ローンや生活費、お子さまの教育費などに加え、あなた自身の治療費やリハビリなどにかかる費用が重くのしかかってきます。

住宅ローンを抱えていた場合、就業不能状態になったとしても家族の支出が減ることはありません。

そこで、提案するのは住宅ローンの返済を考えた2つの保障(安心)です。
死亡・高度障害時の住宅ローン返済に充てる団体信用生命保険。これに家計を支える方が病気やケガで働けなくなった時、収入の減少をカバーする就業不能保険を加えます。
そうすることで、入院中や自宅療養中の生活サポートに活用することが出来るため、住宅ローンを利用されている方にぜひおすすめしたい保険商品です。
家族の安心な生活にしっかりと備えられるようにしたい方は、ぜひ一度ご検討ください。

団体信用生命保険よりも安い保険はある??

 住宅ローン契約時に団体信用生命保険への加入が義務付けられておらず、任意での加入だった場合、もしかしたら団体信用生命保険よりも安い定期死亡保険があるかもしれません。年齢や期間などの条件により異なりますが、ネットで保険料の計算が可能ですので、銀行がすすめる団体信用生命保険とできるだけ条件を揃え、ぜひ比較してみてください。

▼団体信用生命保険と比べてください!▼

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