ニュースで芸能人の闘病が取りざたされるなど、常に人の関心を集めているのが、がんという病気です。
身内の方にがんを経験された方であれば尚のこと、がんになってしまった場合に備えたいとお考えになると思います。
そのがんに備えられるのが、がん保険です。さて、このがん保険…本当に入った方がいいのでしょうか?

がん保険は必要なの?

 がんと闘ういざという時において資金準備に不安がある方や、がんという病気に特化した保険をお探しの方にとって「がん保険」は最適な保険商品であり、加入してリスクを減らすことに損はありません。
 また、がん以外に他の病気やケガなどに対する保障もついて、がん治療をはじめとした保険外診療の先進医療を受けたい方にとっては、医療保険に先進医療特約を付ける選択肢も考えられます。

がんは日本人にとって大敵

 日本人の死因で最も多いのががん。日本人の3.5人に1人ががんで亡くなっています*。
*最新がん情報 2013年 がん死亡率より(がん情報サービス

 大変恐ろしい病気ではあるものの、最近では早期発見・早期治療を行えば治らない病気ではなくなってきています。
 ただし、他の病気と比べて、長期入院や再入院の可能性も高く、がんの治療費も高額となる場合が多いようです。

主な死因別死亡数の割合(平成25年)

がんは日本人に大敵 がん治療費用 長期化するがん治療

 図からもお分かりになるかと思いますが、がんは誰がなってもおかしくはない病気です。
 いざという時に安心して治療に専念するためにも、がん保険や最先端の治療方法(保険外診療)に対応する先進医療特約に加入することを検討されてみてはいかがでしょうか?
※参考リンク:先進医療とは?

がん保険の特長

 病気やケガなど幅広い保障を行う医療保険とは異なり、「がん」という病気に対象を絞り、がんによる手術や入院をした場合の保障を行うのががん保険になります。
 がん保険の特長は、がんと診断された場合に「がん診断給付金」が受け取れること、入院給付金が支払われる入院日数に限度がないこと(一部無制限でないものもあり)が挙げられます。
 もちろん、医療保険でもがんによる手術や入院をした場合の保障はされます。
 ただし、医療保険の場合、入院給付金や手術給付金といった保障は、退院後や手術後に支払われます。
 そのため、入院時に必要となるケースが多い病院への保証金や入院時における生活費用は先に用意しておく必要があります。

 しかしながら、がん保険の種類によってはがんと診断された場合に、治療前に「がん診断給付金」が受け取れるものもあり、前もって資金を準備できなかった場合においてもある程度費用をカバーすることが可能なのです。

がん保険と医療保険の違い

 一般的な医療保険の場合、1回の入院で入院給付金が支払われる日数は、60日までであったりとか、120日までであったりなど、給付限度日数が決まっています。

 それに対して多くのがん保険では、入院日数が何日であってもその分給付金が支払われたり、再入院したとしても、再度給付金が支払われるため、がんの再発などにもがん保険は適応することがポイントといえます。
 また、がん保険の場合は医療保険と比較して保険に加入できる健康上のハードルが低いことも指摘できます。

 医療保険の場合、持病があったり過去大きな病気を患っていたりした場合には加入を制限されることがありますが、がん保険なら「がんになるリスクが高いかどうか?」がポイントですので、医療保険では加入できなかった病気や病歴があったとしても、がん保険にはご加入頂けることがあります。

 他にも、がん保険は「がん」に対象を絞った保険であることから、幅広く保障する医療保険と比較して保険料が安い場合が多いということも特長といえるでしょう。

ネット生保のがん保険

 インターネット申込み専業のアクサダイレクト生命が、2010年7月、ネット生保のがん保険を発売しました。終身保障の「アクサダイレクトのがん終身」と定期保障の「アクサダイレクトのがん定期」です。

 定期保険、医療保険ともにお手ごろな保険料で販売していましたが、がん保険もびっくりですよ!ぜひ、アクサダイレクト生命のがん保険も比較検討のひとつにしてみてください。

▼ネットで簡単お見積り・申込み!▼

実損填補型のがん保険

 がん治療は、大きな手術が終わり、抗がん治療に入ると通院しながら高額な治療費用がかかる場合もあります。これは、通常の医療保険では入院時に手厚い保障になっているため、賄いきれなくなります。

 そこで、ご紹介したいのが「実損填補型のがん保険」です。

 公的医療保険の適用の有無や自由診療・先進医療などの区別や、入院日数などに一切関係なく、入院・手術・通院など、がん治療にかかった費用の全額を保障してくれるすごいがん保険も登場しました。
 健康保険の自己負担分はもちろん、公的医療保険の利かない自由診療の治療や先進医療までも保障するタイプのがん保険です。

参考ページ : 先進医療も自由診療も入院・手術・通院も全てカバーするがん保険

がん保険ではなく、医療保険でがん治療に対応する方法も

 昨今、がんの治療方法はますます進化しており、通常のがん保険では保障されないような最先端医療による治療も珍しくなくなってきました。

 この先進医療特約では、最先端の技術(先進医療)にて治療を行う場合にかかる費用に対し、給付金が支給されます。
 基本的に全額自己負担なため高額な費用を支払うのは大きな負担といえますが、この特約に入っていればそうした高額費用に心配することなく最先端の治療を受けることも可能です。
 しかもこの特約、保険料が安く通常月々数十円~百数十円で加入することが可能です。ただし、給付金の通算限度額は決まっています(1000万円~2000万円程度)。

 ちなみに、医療保険に先進医療特約を付加する方法もあります。
この場合には、幅広い病気やケガに対する保障に加え、先進医療を受ける必要がある場合のリスクもカバーすることとなります。
がん保険のように無制限に入院給付金は出ませんが、先進医療部分もカバーすることで先進的な治療が必要な病気やケガには対応ができることとなります。
 幅広い病気やケガにおけるリスクをカバーしたい人は医療保険を、がんになった場合のリスクをカバーしたい人はがん保険を選択しましょう。そして、先進医療特約を付加することで高額な先端医療の治療費もカバーすれば、万が一の場合の自己負担を抑えることが可能となるといえるでしょう。

 “先進医療”とは、公的医療保険制度に基づく評価療養のうち、治療や手術を受けられた日において、厚生労働大臣が定める先進医療(先進医療ごとに厚生労働大臣が定める施設基準に適合する医療施設にて行われるものに限ります)をいいます。
 具体的な先進医療技術やその適応症(対象となる病気・ケガ・それら症状)および実施している医療機関については変更されることがあります。
※詳しくは、厚生労働省のホームページをご確認ください。

乳がん経験者でもご加入できるがん保険

 乳がんを患ったご経験の方は、乳がんの再発や転移はとても不安になりますよね。
そこでご紹介したいのが、乳がん経験者のための「乳がんの再発や転移に備えるためのがん保険」セコム損保のメディコムワンです。
 乳がんの手術から一定期間ご加入いただくことはできませんが、再発・転移に備えるがん保険として有効ながん保険といえます。

▼乳がん経験者でもご加入できます!▼

ご参考:放射能汚染とがんの影響

 放射線を被ばくすると、がんを発症するリスクが高まることが、これまでの研究でわかってきています。
長崎大学が長崎・広島の被爆者を対象にした調査では、被ばくした放射線の量が高かった人には、白血病や甲状腺がん、乳がん、肺がん、胃がん、皮膚がんや大腸がんなどが発症するリスクが高まることがわかっています。
特に100ミリシーベルト以上を一度に被ばくした被爆者では、がんのリスクが明らかに高まることが報告されています。それ以下の線量の被ばくについては、がんのリスクの増加があるかどうかは明らかではありません。(※1)

 また、白血病の影響に関し、広島・長崎の調査によると、高線量の場合被ばく線量が多くなるにつれて白血病の発生率が高まることが分かりました。
白血病の発生率は被ばく後5年から10年くらいの間が最も高く、その後時間の経過とともに低くなっています。
更に、被ばく時の年齢が若い人ほど白血病になる率が高くなっています。
 白血病以外の放射線との関係がみられるがん、いわゆる固形がんと呼ばれるがんについては、放射線との関係はどうなっているのでしょう?
広島・長崎の調査では、乳がん、甲状腺がん、消化器(食道、結腸、胃、肝臓)がん、肺がん、卵巣がん、皮膚がん、膀胱がんなどについて、高線量の場合、線量に比例してがん発生が増加しています。
また、これらのがんの増加は、被ばく後10年目ぐらいから始まり、現在も続いています。(※2)

 ぜひ、万が一に備えておくのも必要なのでは?と感じずにはいられません。

参考ページ : がん保険の選び方
参考ページ : がんの保険診療と自由診療
参考ページ : 女性特有の病気「子宮頚がんと無料検診」のしくみ
参考ページ : 乳がんとセルフチェック
参考ページ : 乳がんの治療後に気になる「再発」や「転移」とは?

※1:長崎大学 原爆後障害医療研究所
※2:財団法人放射線影響協会『放射線の影響がわかる本』

文:スキラージャパン 伊藤亮太
  CFPファイナンシャルプランナー 加藤梨里