認知症の予防法

高齢化とともに数が増えている認知症。厚生労働省の研究によると、2025年にはその数は65歳以上の5人に1人に上ると推計されています※1。長生きをすると、長い老後生活にかかる生活費が膨らむほか、病気やケガをするリスク、介護が必要な状態になるリスクが高くなりますが、これに加えて認知症になるリスクも考えておきたいものです。

認知症の原因や治療法は、まだ十分に解明されていない点が多く残っています。ですので、「これをすれば認知症を予防できる」というはっきりした方法は現在のところありません※2。ですが、数々の研究により、認知症との関連が少しずつわかってきているものもあります。

認知症の予防に効果が期待できる方法をご紹介しましょう。

バランスの良い食生活

さまざまな種類の食べ物を、バランスよく食べるのが良いという意見があります。特に、 ビタミンE、ビタミンC、βカロチンは抗酸化物質で、酸化による傷害から体を守る効果があります。また、魚を多く摂るとアルツハイマー病の予防効果があるという報告もあります。魚の油は不飽和脂肪酸が含まれ、血栓の予防、抗炎症作用、降圧作用、インスリン感受性への作用など多くの効果があり、認知症以外でも一般的に健康に良いとされています。

適度な運動

体を動かすことを「身体活動」といいますが、これは認知機能・認知症と関連があることが数々の研究で示されています。体を動かすことで、脳の血流が増加することが、直接的な作用をもたらすと考えられています。また、神経成長因子への刺激や、脂質、ホルモン、インスリン、あるいは免疫機能を介する作用もあると考えられています。

認知症は、早期にケアや治療を行うことで、進行を遅らせたり、症状を緩和させたりすることが可能になってきています。日頃から健康的な生活習慣を心がけて、認知症を予防したいものですね。

※1.平成26年 厚生労働省「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」
※2.厚生労働省 みんなのメンタルヘルス
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_recog.html