SBI生命保険株式会社と近畿大学は、2018年5月14日から、近畿大学医学部附属病院で治療中のがん患者を対象にAI(コグニティブ・コンピューティング・システム)を活用したがん遺伝子パネル検査の実施可能性を問う臨床研究を開始したと発表しました。

同社によれば、がん遺伝子パネル検査とは、「患者さま一人ひとりの微小ながん組織または血液から遺伝子情報を解析して、その方に最適な治療法を診断するものです。がんの標準治療が効かなくなり使用できる薬がなくなった場合でも、効果が期待できる薬物治療を見つけられる可能性があるという、遺伝子検査技術です。」

がん遺伝子パネル検査は、すでに国内の一部医療機関で行われていますが、今のところ保険診療ではないため、検査費用や検査後の薬物治療にかかる費用が高額だという課題を抱えています。今回の研究では、近畿大学医学部附属病院で治療中のがん患者30名に対し、がん遺伝子パネル検査を行います。同社は、遺伝子パネル検査の費用負担を軽減するための保険商品開発が可能かどうかを調査するということです。

なお、同社は近畿大学医学部附属病院で検査を実施したがん種、年代、性別などの情報、および遺伝子解析などの費用や検査所要日数の情報を個人が特定されない状態で受け取ります。がん患者個人の機微情報、がん遺伝子解析結果や診断結果の情報は一切受け取らないということです。

文: 蟹山淳子