国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センターと第一生命保険株式会社は、2018年8月31日、精神・神経・筋疾患及び発達障害に関する情報の普及啓発について包括的連携協定を締結したと発表しました。

先端研は2001年4月、山形県の鶴岡タウンキャンパスに設置され、最先端のバイオテクノロジーを用いて生体や微生物の細胞活動を計測・分析し、解析・シミュレーションして医療や食品発酵などの分野に応用しています。一方、第一生命は健康寿命の延伸やQOL向上等を目指した先端テクノロジーの発掘、事業化に向けた様々な連携を行っています。

同社プレスリリースによれば、包括連携協定項目は以下の通りです。
(1) 先端科学技術を活用した産業振興および社会実装の推進
・ 先端研発のベンチャーと第一生命保険との事業化に向けた共同実証実験
・ 事業化へ向けたシード段階からの資金サポート
(2) 社会課題の解決に向けたイノベーティブな人材育成
・ 「Society5.0」の実現に貢献できるイノベーター育成における協力
(3) 地域社会の活性化等に関する共同取組

同社は、連携協定の一環として、心不全向けの再生医療等製品の研究開発を行う先端研発のベンチャー企業、株式会社メトセラに対し1億円の投資を実施しました。メトセラは、線維芽細胞群(VCF)を用いて、安全かつ低コストで提供できる心不全向け再生医療等製品の研究・開発を行っています。心不全患者は世界的に増加しており、医療費の増大にも繋がっています。メトセラの事業は従来の治療法では十分な治療効果が得られなかった患者に新たな治療手段を提供することで、社会保障費削減への貢献が期待できるということです。

文: 蟹山淳子