私たちの周囲には、生命保険の他にも、類似する保険事業や各種共済制度(共済制度ともいいます)があります。
共済制度には、全労済の扱っている「こくみん共済」、JA(農協)の扱っている「JA共済」、日本コープ共済生活協同組合連合会の扱っている「コープ共済(CO・OP共済)」、その他に都道府県民共済グループによる「都民共済」・「県民共済」・「道民共済」・「府民共済」…また市町村によっては「市民共済」・「町民共済」なども扱っており、たくさんの共済制度があります。
 全労済の運営している国内最大規模の共済制度である「こくみん共済」の加入件数は約3,262万件、「コープ共済(CO・OP共済)」は約837万件、「JA共済」は約4,060万件と、根強い人気が伺えます。(各共済組合のホームページ2017年5月時点の公表数値より掲載)

生命保険と共済制度の違いって?

 生命保険と共済制度、似たような保障制度に思えて、違いがよくわからない!そんな方のために、生命保険でもお手ごろな保険料で人気急上昇中のネット保険と、有名な共済制度との違いを例に上げ、死亡保障に関する生命保険と共済制度を比較しましょう。

生命保険と共済制度では、監督官庁と根拠法令が異なる

生命保険は「保険」と呼ぶのに対して、共済制度は通常「共済」と呼びます。同様に生命保険では「保険金」、「保険料」、「配当金」と使う用語に対し、共済制度ではそれに値する言葉として「共済金」、「共済掛金」、「割戻金」という言葉が使われます。この違いは、保険会社と共済の監督官庁と根拠法令が異なるところから生じています。
 保険会社の場合、監督官庁が金融庁であり、保険業法という法律のもとに成り立っている制度で、JA共済の場合の監督官庁は農林水産省、根拠法令は農業協同組合法で、全労済や県民共済などでの監督官庁は厚生労働省、根拠法令は消費生活協同組合法と、各共済によって監督官庁と根拠法令が異なっているのです。制度上の最大の違いは「生命保険」は営利事業、「共済制度」は共済事業という非営利事業にカテゴライズされています。
(生命保険についても、相互会社の場合は非営利事業となっています。このページでは以降、株式会社の取り扱う生命保険を基準にご説明いたします。)
では、共済制度と生命保険とを比較してみましょう。

生命保険と共済保険、制度上の違い

生命保険と共済保険の制度上の違い

共済制度は組合員以外、加入することができない

 生命保険に加入できる方は、日本国内に居住していれば、原則として誰でも(不特定多数)加入することが可能です。一方、共済制度は、原則としてある特定の条件を満たした(特定多数)を対象とした保障制度で、特定の地域に住む人・特定の職業に就く人などが共済組合に加入できます。その組合員を対象に行っている保障制度が共済制度です。

共済制度の魅力は、なんといっても掛金がお手頃!

 共済の評判の良さは掛金のお手頃さ。共済制度は「相互扶助の精神に則った組合員の助け合い」で成り立つ非営利事業ですので共済は掛金のお手頃さが魅力です。一方、生命保険会社は営利を目的とした株式会社が主流で、共済制度と比べると保険料が比較的高めに設定されています。
 ただしネット保険の中で、最近登場したインターネット専業の生命保険会社「ネット生保」の場合、事務コスト・人件費などの事業経費が抑えられていることもあり、保険料はお手頃に設定されています。
 保障内容、保険期間、保険金額によって保険料・掛金が変ってくるのは当然ですが、生命保険は年齢や性別ごとに細かく保険料の設定がされていますが、共済の場合、年齢や性別など、一定の人たちをまとめて掛金を設定した「年齢群団方式」が使われている場合が多くなっています。年齢群団方式で同じ掛金の場合、若い人には割高、年齢の高い人にはお手頃ということになります。
 共済制度は非営利事業ですので毎年決算後、余ったお金(余剰金=株式会社ならば利益に当たります)を共済制度加入者に還元する「割戻金」があります。

共済制度とネット生命保険の商品の特性比較

では、共済制度と生命保険、実際にどのくらいの保障内容に差があるか比較してみましょう。
ここでは10年定期死亡保障について、ネット生保であるアクサダイレクト生命の「アクサダイレクトの定期保険2」とライフネット生命の「かぞくの保険」をとりあげ、共済制度のコープ共済(CO・OP共済)の「あいぷらす」と比較します。

ネット保険と共済制度 死亡保障の商品比較

ネット保険と共済制度死亡保障の商品比較
※上記は各商品の概要を記載したものであり、全てを記載したものではありません。各商品の詳細につきましては各生命保険会社または契約引受団体が発行するパンフレット・ご契約のしおり・契約概要・商品概要等でご確認ください。

共済制度とネット生保、定期保険の保険料・掛金比較

共済制度とネット生保では、先にもあるように保険料・掛金のお手頃さという共通の魅力があります。
では実際に加入をしようとした場合、ご自分の年齢や入りたいプラン・特約を選ぶと実際に保険料・掛金はいくらとなるのかが気になりますね。
実際の料金はどれくらいなのか?30歳の男性・女性の場合の保険料・掛け金を見てみましょう。

ネット保険と共済制度、定期保険の保険料・掛金比較(男性)

ネット保険と共済制度の比較(30歳男性)

保険期間・保険料払込期間10年、特約付帯なしの場合 2017年5月時点の保険料・掛金を抜粋

ネット保険と共済制度、定期保険の保険料・掛金比較(女性)

ネット保険と共済制度の比較(30歳女性)

保険期間・保険料払込期間10年、特約付帯なしの場合 2017年5月時点の保険料・掛金を抜粋

ネット保険と共済制度、更に詳しく保険料・掛金を確認

上記で大まかな保険料・掛金をご紹介しましたが、「自分の年齢だとどうなるの?」「特約を付けてみたらどうなるの?」と気になった方もいらっしゃると思います。
生命保険・共済制度のページでは、簡単に保険料や掛金が確認出来るシミュレーションシステムが用意されています。
こちらを利用して、ご自分の希望のプランではどれくらい違いがあるのか?一度比較をしてみてください。

※各商品の保険料は、その仕組み・保障内容等に応じて決定するものであり、記載された要素のみで比較することはできません。
また、保険料のみを以って商品の優劣を判断することはできません。ご注意ください。

自分にあった保障を選ぶ

ここで例に挙げた共済制度と生命保険の保障制度は死亡保障(10年定期)のみです。この他、特約を付けたり10年定期以外の死亡保障もありますし、また医療保障や自動車・火災など共済制度を選ぶ場合でも、生命保険を選ぶ場合でも「共済制度も生命保険も比較し、自分に合った保障制度を納得してから選択する」ことが重要です。評判の良さや単純に保険料や掛金のみならず、制度のバックグラウンドや特約・自分のライフスタイルなど幅広い観点からの検討をお勧めします。もちろん、共済制度と生命保険の併用、というのも一つの方法です!最終的に払い込む保険料・掛金の総額もぜひ、計算してみてください。

定期保険ランキングはこちら

また、自分に万が一のことがあった場合の家族への保障を検討する場合、収入保障保険もとても有用な商品となっています。ご契約された方に万一のことがあった場合、年金のように毎月保険金が支払われる、という保険です。こちらも一度、ご検討頂くと更に自分の欲しい保険商品に出会える可能性が高まるでしょう!
関連ページ:逆三角形の保険、収入保障保険とは?

収入保障保険ランキングはこちら

参考ページ :コープ共済(CO・OP共済)
参考ページ :あいぷらす 満18歳~満60歳の方が加入できるプラン / あいぷらす 満60歳~満70歳の方が加入できるプラン
参考ページ :JA共済
参考ページ :全労済

関連ページ:生命保険選びのコツ