『箪笥保険』(タンスほけん)をご存知でしょうか。
『箪笥預金』なら知っているという人も多いのでは。

たんすよきん『箪笥預金』

 俗に、金融機関へ預金せずに、自宅で保管している現金や財産のこと。(三省堂提供「デイリー 新語辞典」より)

たんすほけん『箪笥保険』

 俗に、家族に(誰にも)知らせずに、加入してしまった生命保険。自分しか知らない生命保険。
この言葉は筆者が勝手に作ってしまった造語ですが、意外に『箪笥保険』をしている人は多いと思われます。

箪笥保険で損をするケース

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img06 サラリーマンのAさん。

勤務先に毎日訪問してくる生命保険セールスレディの勧誘に断りきれずに、妻に内緒でお小遣いの範囲で死亡保険に加入。
保険証券は机の中に保管しています。
ちなみに死亡保険金額は3000万円。

img06 主婦のBさん。

毎日のように自宅に来る保険セールスマンから、 夫に内緒で貯蓄を兼ねた生命保険に加入。
生命保険の満期時に服やアクセサリーを買うつもりです。
もちろん夫の知らない場所に保険証券は保管しています。

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AさんもBさんも、まさしく『箪笥保険』。
でも実は『箪笥保険』には思わぬ落とし穴が潜んでいます!
Aさんが帰宅時に交通事故に遭い、帰らぬ人になってしまったのです。
妻は、悲しみにくれながらも生命保険会社に死亡保険金の請求をしました。
受取った保険金額は結婚当初から加入していた生命保険の2000万円です。

あれ…? Aさんは、3000万円を受取れる生命保険にも加入していたはずでは。
ここが落とし穴です。
『箪笥保険』であったために、妻は夫が加入した生命保険の存在を全く知らなかった、だから請求ができなかったのです。
生命保険は“請求”しない限り、保険金や給付金が払われることがありません。

Aさんの奥さんは5000万円を受取れる権利がありながら、 2000万円しか受取ることができなかった。
不幸なことです。

儲けたのは生命保険会社だけ…。

保険の時効

しかしもし、事故が起きてから3年以内に3000万円の保険に加入していた事実を、何らかの形で妻が知り得たなら。
請求さえすれば妻は保険金を受け取ることができます!

なぜ3年以内なのか。

生命保険加入の際に手渡される『ご契約のしおり・約款』に『時効』の項目があります。

“保険金、解約返戻金、契約者配当金その他この生命保険契約による諸支払金の支払または保険料の払込の免除を請求する権利は、支払事由または保険料の払込の免除事由が生じた日の翌日からその日を含めて3年間、請求がないときは消滅します。”

3年を過ぎてしまうと、保険金を受取る権利が消滅するのです。

生命保険加入状況の把握

万が一に備えて、加入保険の一覧表を作っておくなどして、給付金や保険金の請求漏れの無いようにしましょう。
また、保険証券は「証券ケース」等に約款やパンフレット等と一緒に入れて保管しておくと便利です。

そして何より、ご自身が加入している保険の内容を、ご家族にお知らせしておくことが大切です。
万が一の場合の死亡保険金は「受取人」が請求者になります。指定した「受取人」の方にはお伝えしておきましょう。

 生命保険は「請求」しない限り、保険金や給付金が払われることがありません!

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